「仕事」とは何か?── jobとworkの違いから考える
キャリアや働き方について考えるとき、私たちはよく「仕事」という言葉を使います。
しかし英語には「job」と「work」という2つの単語があり、それぞれに異なるニュアンスが込められています。
「job」は、職業や役割といった“与えられた枠組み”を指します。会社や雇用主から割り当てられるポジションや業務が該当します。
一方「work」は、働くという“行為そのもの”を意味します。報酬の有無にかかわらず、価値を生み出す活動を広く含む、より大きな概念です。
例えば、子育てや地域活動、学びの場での挑戦も「work」に含まれるといえるでしょう。
日本社会に色濃い「work」の価値観
この違いに目を向けてみると、日本の社会は「job」よりも「work」としての性質が強調されてきたように思えます。
長時間働くことが評価されたり、会社への忠誠心が重視されたりと、単なる職務の遂行を超えて“人生そのものを捧げる働き方”が一般的でした。
結果として「働くこと=生きること」という価値観が根づき、私たちの文化や生活スタイルにも大きく影響を与えてきました。
しかし、この「work=人生」のスタイルは、一方で過労や生き方の硬直化を生む原因にもなっています。
今まさに、そのあり方を見直すタイミングに来ているのです。
大きな転換点に立つ私たち
現在、終身雇用制度の揺らぎや経済環境の変化により、働き方は大きな多様化を見せています。
転職、副業、フリーランス、パラレルキャリア──かつては例外的だった選択肢が、今では当たり前のものになりつつあります。
「どこで働くか」よりも、「なぜ働くのか」「どう働きたいのか」が問われる時代へと移行しているのです。
これは、従来の“会社中心の生き方”から、“自分中心のキャリア設計”へと舵を切る動きだといえるでしょう。
自分にとっての「work」を見つめ直す
この変化の中で最も大切なのは、「自分にとってのworkとは何か?」を改めて考えることです。
収入のためだけに働くのか。
自分のスキルや個性を活かすためなのか。
それとも、誰かの役に立ちたいからなのか。
その軸を明確にすることで、働き方の選択に迷わなくなり、自信を持ってキャリアを築けるようになります。
逆に、その軸が曖昧なままでは、選択肢が増えてもかえって不安や迷いが増えてしまうでしょう。
会社として大切にしていること
私たちの会社でも、社員一人ひとりが「自分らしいwork」を選び、実践できる環境づくりを大切にしています。
固定されたjobに縛られるのではなく、多様な働き方を許容し、それぞれの価値観やライフスタイルに合った“働く”を尊重する。
それが、これからの組織と個人の理想的な関係だと考えています。
働き方は、与えられるものではなく、選ぶもの。
その選択権を自分の手に取り戻すことが、これからのキャリア形成において最も重要なことではないでしょうか。

